2013年9月10日火曜日

ロゼストオーダーメイドスーツ Vol.30

本日はイタリアでも最古参の一社である「Cerruti 1881」社をご紹介致します。

創業はブランド名にも掲げている通り、1881年にまで遡ります。イタリア、ビエラ地方で綿工場としてスタートしたのが始まりです。1957年には紳士服のプレタポルテをスタート、それ以降、香水やシューズ、バッグ等トータルブランドとして今日に至っています。
一つのブランド内で製造から完成品まで仕上げる行程を一貫して行うシステムを作り上げた先駆者的な存在であり、現在のゼニアやロロ・ピアーナの先駆けとも言えます。


そのコレクションの特徴は一貫してモダンさを追求している事。他社メーカーの新しい柄やクオリティに比べ、「Cerruti 1881」は独自の感性を貫いた色柄やクオリティを持ったコレクションを発表し続けています。
角度によって見えるシャドーストライプやドビー柄、一見クラシックなストライプでもメタリックな光沢感であったり、通常は緯糸に使うシルクを縦糸に使用したウールxシルク地であったり・・・
一見普通に見えつつ良く見ると新しく、クラシックを再解釈した生地を生み出しています。
さらに、少量生産のものが多いのですぐに完売し、新しいシーズンごとに新しいコレクションが発表されるところもファンには楽しみな部分でもあります。

生産はオーストラリアから最高基準の原毛のみを厳しい基準から選び、紡績から生地の出荷まで自社工場で一貫して行っています。伝統をベースにしながらも、最新の織機、設備を組み合わせた高い技術で独創的な素材作りを続けており、光沢感となめらかな手触りはクオリティの高さを物語っています。

当店では一通り色々な生地メーカーをお召しになって来られたお客様が、その独創的な色柄に惹かれてお選びになられるケースが多く、そういう意味では非常に玄人受けする生地が多いと言えるかもしれません。