2013年8月6日火曜日

ロゼストパターンオーダースーツ Vol.6

本日は6つめのモデルにして最も新しく誕生したモデル「Albano」(アルバーノ)をご紹介させて頂きます。


このモデルはここ数年のメンズスーツのトレンド、すなわち短めの着丈、狭めの肩幅、小さく高い位置に設けられたアームホール&細身のアーム、シャープなラインのゴージ周りetc・・・を程よくバランスさせ、ロゼスト流に再解釈した渾身のパターン。


肩パッド、副資材を程よく入れる事で、スッキリと直線的なショルダーラインを形作っていますが、肩先から首の付け根にかけてのノボリが強く出るパターンとする事で、私の好きななで肩気味のラインが出ています。

胸周りはバスト周りのヴォリューム感を重視し
たパターンとなっており、バストから少し高めに設定したウエストポイントまでグラマラスに絞り込まれたシェイプを見せています。

肩周りのスッキリとしたラインとヴォリュームあるバスト~絞り込まれた高めのウエストシェイプによより、視覚的にジャケットのバランスが顔に近くなり、すっきりとスタイル良く見せる効果があります。

イメージ的には「Avernus」の肩周りをすっきりと構築的にし、各部を少しタイト目にリファインした
モダンクラシックな雰囲気の漂うスタイルとでも言えますでしょうか。

ラペルのカッティングも直線的、ゴージラインは高めでかなり起こし気味となっており、「Avernus」では少しカーヴさせていた上襟のラインも「Albano」ではすっきりと直線的なラインで構成しております。


首回りのフィッティングには特にこだわり、写真のように美しいノボリを描く立体的なパターンとなっています。



6回に渡りロゼストオリジナルスーツの6つのモデルをご紹介させて頂きました。

次回からはジャケットと対になる「パンツ」についてモデル毎にご紹介させて頂こうと考えております。