2013年8月27日火曜日

ロゼストオーダーメイドスーツ Vol.21

本日ご紹介させて頂きますのはベルギーのブリュッセルにおいて1938年に創業された世界最大級の生地マーチャントであります「Scabal」社です。

1970年代前半には世界で初めてSuper100'sのスーツ地を世に出し、その後1980年には世界で初めてSuper150'sのスーツ地を生産しています。

自社で織物工場を持たないマーチャントでありながら、イギリスのハダースフィールドにある複数のミル(織物工場)を傘下に持ち、膨大なコレクションを展開しています。中でも歴史が物語る様にSuper100's~200'sまでの細番手ウール、カシミア、シルク、ビキューナといった、いわゆる高級ラインを数多くコレクションしているのが特徴の一つです。

「Scabal」が常にこだわり続けていることは「最高の原材料のみを使用する」ことであり
「原材料のコストは削減しない」こと。
このこだわりが故に、「Scabal」は世界有数の高級紳士服地のサプライヤーとして確固たる地位を築いています。

取り扱う素材はほとんどが英国製で、コットンやリネンなどは比較的イタリア製が多くなっています。
英国製の服地は伝統のペーパープレス仕上げされたスーツ地が多く、独特の鈍い光沢感、ヌメッとしたオイリーな感触を持っています。

そんな「Scabal」のお勧め生地ですが・・・

「Montego Bay」
スキャバル モヘア コレクションの代表作といえるモンテゴベイ。 理想的な弾性と優れたドレープ性、リッチな光沢は他に類を見ない”モヘアの王様”と呼べる服地です。 最高級キッドモヘアの滑らかな手ざわりとSuper100'sウールの素晴らしい着心地をブレンドし、 贅沢の極みを表現したスキャバルの代表作です。

「Champion」
昨シーズンより登場したSuper120s'のコレクションです。英国、ハダースフィールド製で、経糸・横糸ともに2プライヤーンを使用しています。290gと年間を通じて着用できるスーツ地です。光沢があり、適度な耐久性も兼ね備えたデイリーのビジネススーツとして最適な素材に仕上がっております。
全52種類の豊富なデザインも魅力の一つです。

どのクオリティを選んでもバランスが良く、地織のバリエーションが多数揃っているところが「Scabal」らしい一面でもあります。