2013年8月2日金曜日

ロゼストパターンオーダースーツ Vol.2

昨日に引き続いてオリジナルモデルのご紹介をさせて頂きます。

シャープなラインが特徴の「Garda」(ガルダ)というモデルです。


このモデルは昨日ご紹介させていただいた「Avernus」との差別化を明確にしたもので、すっきりとシャープなシルエットを目指して作られたパターンになります。

「Avernus」がどちらかと言えば南イタリアの丸みの強い服を目指して形作られたのに対して、この「Garda」はミラノスタイルに代表される北イタリアのクラシックに影響を受けて形作られました。



特徴的な一つは適度に肩パッドや副資材を入れ形成されたシャープなショルダーラインと、綺麗にコンケープさせた袖付け部分。特に細めの体型の方や、なで肩気味の方が着ると姿勢が良く見え、がっちりとした風格のある肩~バスト周りの雰囲気を醸し出します。


そしてゴージの位置をかなり高めに設定し、上襟のラインも直線的にデザインしている為、モダンで都会的な雰囲気が出ると同時に、見た目のバランスがやや高くなる事で、すっきりとしたシルエットが強調されています。

バストからウエストにかけてのシェイプはDROP 8 に設定しており、ボリューム感のある肩、バスト周りからウエストにかけての美しいシェイプは「Garda」も特徴の一つです。


フロントはシングルの2ボタン。昨今2ボタンのモデルは襟幅がかなり細目のスーツが多いですが、このモデルではあくまで大人っぽさを追求し、46サイズで襟幅8.7cmと細すぎないサイズに設定しております。

「Avernus」では肘から先を微妙なカーブラインとしていた袖ですが、この「Garda」では一般的な袖のラインとしています。ボディ全体の雰囲気との調和を考えた細かなデザインの仕様違いは私どものオリジナルならではの拘りでもあります。

このモデルはそのシャープなシルエット故、スーツをご注文の際に選ばれる事が大半です。ジャケットにはより適したモデルもご用意しております。明日はカジュアルな雰囲気のスーツ、ジャケットを想定して作ったモデル「Como」をご紹介させて頂きます。